曇り/普通/Dawn at the gates of Venus

今日はこんな時に限ってあたる天気予報通りに朝から雲が広がって、夜が明けても肉眼で見えるはずの金星が見えなかった。見えなくともそこにあるはずの金星とそこに向かっているあかつきに向けて念を送ってから出社。会社で作業を始めても心ここにあらずで、twitterNECのカウントダウンページを見ながらそわそわし放しだった。そういえばと思いだしたYACに繋ごうとするも繋がらないまま、気づけば逆噴射の時刻に。その直前。

というあかつきくんのtweetを見た時はこのまま何事もなく無事に済んでくれ…と願うような気持でいた。
が、結果は既報の通りに通信が回復するはずの時間に復帰せず。その後LGA*1での通信は出来たものの、現時点で成否不明。図らずものぞみの追体験をしてしまったというか、軌道投入は簡単じゃないということを実感した。とりあえず探査機が生きていてLGAでの通信も出来たという点を見ればリカバリーの余地はまだまだ残されていそう。良い結果が出るように祈るしかない。
それにしてもニコ生とUstreamで見ていた記者会見には驚かされたというか何と言うか。記者さんの資質もさることながら、新聞社の体制に大いに問題があるんだろうね。逆に言うとそこを正せば上向く余地は残されていそうなんだけども。ともかく、中村先生と上野先生におかれては本当にお疲れ様としか言いようがない。その前に断続的に会見で記者さんたちの相手をしていた阪本先生も。状況が落ち着いてからならともかく、クリティカルな運用が続いている時は広報の人に対応してもらったりとか出来ればなぁ。
「あかつき」、金星軌道入り成否は8日以降に JAXA :日本経済新聞

*1:ローゲインアンテナ。一度にやりとりできる情報量は少ないものの通信可能な角度が広い。ハイゲインアンテナはその逆で、ミドルはその中間。