霙後雨後晴れ/普通/積雪0センチメートル

ボーっと本を読んでいたら降り続いていた雨の音がふいに変わって、もしかしたらと思って窓を開けても暗くてよく見えなかったんだけど、差し出した手のひらに当たる感触は確かに霙が降っていることを伝えてくれて、4月の雪に置いてけぼりにならずに済んだ。
そして今朝、外に出ると雲の向こうから太陽が顔を覗かせようか迷いつつも雨。さすがに降り続けなかったかと思いながら外に出ると、僅かながらも雪が積もっているのが見えて、トトロからもらった種が芽を出してるのを見たサツキとメイ気分で小躍りしちゃったね。
:W600
この程度だと公式には積雪0cmなんだろうけど…“どれほどの速さで生きれば、春にまた会えるのか”と、cmという言葉が頭に浮かんだだけで自動的に秒速5センチメートル風の文章が生成されるスクリプトが常駐してるらしい。良い映画なんで一度見てもらいたいなぁと思うんだけど、ネタバレせずに面白さを伝えるスキルが無いのがもどかしいや。大まかには『a chain of short stories about their distance』というサブタイトル通り、1人の男を軸に描かれる3本の短編からなる男女の距離をめぐる物語。今までの人生で経験してきたものと色々重なる部分があるもんだから、より強く感情移入してしまってることは否めない…。とまれ、オールタイムベスト10の一角はキープし続けるはず。って書きだしたらあっという間にベスト10の枠が4次元ポケットになってしまいそうだけど。
1年を通して冬と春の境のこの時期が一番この映画を見るのにふさわしい…って普段ならとっくに春を迎えて桜花抄の頃も過ぎてるはずなんだよなぁ。