南アフリカW杯:オランダ2-1ブラジル

凄いものを見てしまったなという試合。
前半は一方的なブラジルペース。ロビーニョがスルーパスに抜け出して幸先良く先制した後は、いつものようにガッチリ守った上でゴールに迫る攻撃を仕掛ける。珍しく追加点が奪えなかったものの、この時点で勝ち抜けを疑う要素はまるで無かった。
後半に入っても大勢は変わらず。オランダの前線に少し繋ごうという意識が見えたけど、相変わらずチグハグだった。
オランダがゴールから距離のある場所で得たFKを得た時も、まるで得点の匂いはしなかった。それが、スナイデルが蹴るとフェリペ・メロの頭に当たってオウンゴール。同点に。
この偶然に近いゴールで流れがガラッと変わってブラジルの完璧なリズムが乱れ、オランダに流れが生まれた。そしてブラジルの混乱が抜けない内に得たCKをカイトがすらしてスナイデルがゴール。逆転。
これで完全に切れてしまったのか、フェリペ・メロロッベンを踏みつけ一発レッドで退場。こうなるとブラジルには打つ手がないまま試合終了。
流れというものの恐ろしさを感じる90分となった。それにしても面白みを捨てて手堅いサッカーをしながら*1敗れたドゥンガと色々やらかしてしまったフェリペ・メロが心配でならない。

*1:個人的には十二分に楽しませてもらったけど