火星のこと

曇ってたおかげで、せっかく近づいてきた火星がまったく拝めず。11月半ばで見れるとはいえ、昨日が最適だったっぽいからちょっと凹む。日本だと大阪・富山・名古屋あたりで見れたらしいけど。そういえば中国でも火星は火星なんだろうかと思って調べたら火星だった。ていうかGoogleニュースの「ニュース検索」ボタンが「捜索新聞」になっててなんか新鮮。香港版と台湾版は「捜尋新聞」でこれまた新鮮。この3つは漢字だから結構感覚でどんなニュースか分かるもんだな。憲法9条改正しようとしてるとか、馬英九さんの父親が危篤とか、スペインでスウェーデンの観光客が交通事故に巻き込まれたとか。で、韓国はどうかなと思って調べたらハングルでさっぱり分からず。ええいままよ、と火星で検索したらワケ分からんおっさんが出てきた。あんた誰よ? で、Marsで英字紙検索。アメリカはもちろん、インド・バーレーンカタールブルガリア・マルタなどなどざっくざく出てくる。『大紀元』の英字版 from Irelandなんてのもあったな。あと、ロシアの『Pravda』ってやつがあったが、これがあの『プラウダ』か。オーストラリア版で調べたらニュージーランド発の記事があったから南半球でもちゃんと見えたんだな。次にドイツ語でMars検索。火星大接近のニュースもあったけど、『Mars Volta』の記事が気になる。フランス語でMars検索。火星大接近風味のニュースがちゃんとあった。で、スペイン語。火星大接近よりむしろ、Surveyorってあったんで、愛・地球博のスペイン館に火星探査機のモックアップが展示してあったなと思い出す。あれは今いずこ。と、ここまで調べてWikipedeiaならいろんな言語の火星が載ってるんじゃないかと思って調べたらあった。スペイン語で火星はMarteだったのでそれで調べなおしたら、メキシコ・コロンビア・ニカラグアウルグアイ・スペインなどなどざっくざく出てくるPartⅡ。金環食とかあったばかりだし、宇宙熱が高まってるのかな。宇宙といえばロシア。ロシアでの火星はキリル文字でMapc。普通に発音するとマプスってなんやねんだけど、ちゃんと発音するとマルス。ロシア語のらりるれろは巻き舌なんだけど、苦手な人には難しいらしい。幸い自分はそれなりに巻き舌が出来たんでそこはどうということもなかった。ていうか巻き舌で笛鳴らすと楽しいんだよな。と軽く脱線したところで本筋に。火星の表記ってのは、亜種はいろいろあるけど、大体MarsかMarteに分かれるみたい。ほかにもبهرامなんてのがあるが、右から書くってことはアラビア語か? ていうかアラビア語なんてあるのか? ワケ分からない繋がりだとমঙ্গলগ্রহなんてのもある。これはなんとなくタイ語っぽいな。ただの勘だけど。で、火星 - Wikipediaを見てたら『火星年代記』に目が行く。火星に関する著作はいろいろああるけど、これに並びうるのはデビッド・ボウイの『ジギー・スターダスト』(The Rise And Fall Of Ziggy Stardust And The Spiders From Mars)くらいか。『Starman』なんか名曲だよな。で、それはそれとして『火星年代記』。まあこんなとこを見た人に予断を下させるのも何なんで(この日本語正しいのか?)、以下反転。全編通して素晴らしいってのは言うまでもないんだけど、特に『ロケットの夏』と『月は今でも明るいが』のの2篇は形容する言葉が見当たらない。前者は物語の導入部で、短いセンテンスの中に「ロケットの夏」と印象的なフレーズを繰り返し使うことで、これから始まる物語に対して期待が高まるというか高揚するものがある。そして後者。本当に言葉が見当たらないのはこっちか。ただ人の醜さと滅びの美しさだけがある。てういかレイ・ブラッドベリ自身の文章もさることながら、小笠原豊樹さんの訳がいいんだろうな、これは。と言いつつ原文を未だに読んでないのは私の不徳といたすところです。ちなみに『火星年代記』に従うと2005年11月に地球で核戦争があるのか。いやだねーまったく。

The Rise And Fall Of Ziggy Stardust (EMI) [ENHANCED CD]

The Rise And Fall Of Ziggy Stardust (EMI) [ENHANCED CD]

火星年代記 (ハヤカワ文庫 NV 114)

火星年代記 (ハヤカワ文庫 NV 114)

追記

さっき見てきた。2年前ほどじゃないが確かに良く見える。東京ですらこうなんだから、光の無い所に行ったらもっと凄いんだろうなと思うと何か負けた気になる。