カストロ男前語録@ETV特集

番組はビデオジャーナリストの先駆者ジョン・アルパートが36年間、記録し続けている映像と最新の映像を交えキューバ社会の変遷を伝える。

http://www.nhk.or.jp/etv21c/update/2009/0208.html

といったような番組が過日放送されていた。
その中で印象的だったカストロの言葉をピックアップ。

NY国連総会に向かう機内

アルパート:ニューヨークではあなたを殺したいと思ってる人がたくさんいると思いますが。
カストロ:私の運命はきまっている。人は死ぬときには死ぬもんだよ。
アルパート:いつも防弾チョッキを着ていると聞きましたが。
カストロ:なんのことだ?(シャツをはだける)
アルパート:皆あなたがいつも防弾チョッキを着ていると言っていますが。
カストロ:(胸元を見せて)ほら。このままでニューヨークに行くさ。
     私はモラルのチョッキをいつも着ているんだ。とても頑丈なやつをね。
     それはいつも私を守ってくれた。

NYのホテルで

アルパート:今日はどの新聞を読みましたか?
カストロ:新聞の見出しはいくつか見たな。英語はよく分からないから。
 (新聞の見出し)「フィデルに厳重な警備体制
アルパート:いい写真ですね。
カストロ:そうだろう。寝室も見るかね?
     ここがフィデル・カストロが寝る場所だ。
アルパート:あなたは睡眠を取らないという人もいますが。
カストロ:そんなことはない。仕事が忙しくて短時間でしっかりと睡眠を取らなければいけないので夢は見ない。
アルパート:最後にもう一言だけお願いします。国連前の支持派と反対派のデモをどう思いますか。
カストロ:自分に反対している人を賞賛する。なぜなら彼らは活動家だから。熱心に活動しているということだ。
私を支持してくれる人には感謝する。彼らには更なる賞賛を送りたい。彼らは勇敢だからね。

とまあもの凄く男前だったわけだけど

そんなカストロに勝るとも劣らず素晴らしかったのが革命によって土地を手に入れた農民ボレゴ三兄弟。昼は畑を耕し夜は酒場でラム酒を一杯。90年代の経済危機の折には農耕に必要な牛を盗まれたりもしたけど、誰を恨むでもなくただ淡々と畑を耕す生活を続ける。自然のサイクルと一つになって農に生き農に死んだ彼らの生き様は一つの理想を体現してたように思える。